第六回のワークショップは座学。
現代アートの話と、デジタルカメラについて。
(写真は前回の暗室作業でプリントしたものです。)
写真自体は絵画などのアートに比べるとごく最近に始まったものですが、絵画からたくさんの影響を受けていて、また絵画なども写真から多くの影響を受けてこれまで発展してきた背景があるという、とても興味深い話が聞けました。
デジカメの話は、いろいろ聞けたのですが・・・高画素や高級レンズなどの写りの比較などはちょっと心が痛い話でした(笑)
過去のアートの潮流と、全く無関係にいられないこと、メインストリームとしては現代アートとの一部であり、いろいろ写真展などで写真をみて楽しむなら現代アートについて世の中でどんな風に考えられているのは知っておいて損は無いなと感じる話でした。
自分自身が写真を発表していくにあたって、どんなカテゴリに分類されるかは別として、意識はしておきたいですね。
細かな話はおいといて、講座のなかでこれだけはという部分。
クレメント・グリーンバーグ
この人が現代アートの定義を決めたという話。
①平面性の追求
②結果よりプロセス
③抽象的なものでないといけない
(※私が講座で聞いた話をもとに書いたもので解釈が間違っている可能性があります)
いろいろ政治的な背景などもあるみたいですが、なかなか写真で制作して発表する方からすると難しい課題ですね。だれでも感じれるような根源的な美しさより、具体的なものでなくても、なにか社会的な側面からでも何かを考えることを促すことを目的とするなどなど・・・
個人的にはもう少し直感的な美しさを求めてもいいとは思いますし、そういう部分で活躍している作家もたくさんいるのですが、現代アートのメインストーリームを進のは難しいですね。
その他、マルセル・デュシャン、ジャクソンポロック、ウォーホール、フランシスコベーコン、アンドレアスグルスキーなどなど
気が向いたら、話を聞いた画家や写真家の名前はメモとしてこのブログに残してみたいと思います。
講座で聞けたのは、たぶんどの分野の話にしても触りの部分だけだと思うので、これからもっと知っていく機会が欲しいですね。写真に限らず美術館などで現代アートに触れていきたいなと思います。
で、今回は最後の写真週の紹介はありませんでしたが、そのあと、回った写真展がほんとに素敵だったので紹介させて頂きます。
私もいつもお世話になっているルーニィさんで開催されていていました。
鷲尾和彦写真展 「To The Sea」http://www.washiokazuhiko.jp/
残念ながら8/10(日)が最終日で開催期間は終了しているのですが、ギリギリで拝見させて頂きました。
長年にわたって撮りためられた海の風景から、作家の鷲尾さんの心情の変化を感じる作品でした。一枚一枚もモノクロームの素敵なプリントでした。全体の構成がすごい感じる部分も多くて、発売が予定されている写真集もすぐに予約をさせて頂きました。
少しだけ鷲尾さんと話をさせて頂いたのですが、なんだかそそくさとギャラリーを後にしてしまったのが残念だった。もう少しギャラリーで作品を拝見すれば良かった。どの展示でも作家さんと話をするのは少し緊張するんですよね・・・